食物アレルギーがある人の日本旅行|「英語メニューがある」だけでは判断しない
そばが入っていないように見える料理でも、同じ厨房でそばを扱っているかもしれません。野菜料理のだしに魚介類が使われることもあります。日本で食物アレルギーがある人は、料理名や見た目、英語メニューだけで安全を判断しないでください。外食・中食のアレルギー情報提供は、包装済み加工食品の表示とは扱いが異なります。

材料だけでなく、だし・たれと調理環境も聞く
店へ伝えるときは、原因食物が①材料に使われているか、②だし・たれ・ソースに含まれるか、③同じ器具や油を使うことで意図せず混ざる可能性があるか、を分けて確認します。重いアレルギーでは最後の点も大切です。店が「分からない」「同じ厨房で調理している」と答えた場合、その情報を基に別の店を選ぶ判断もできます。

予約する店には、行く前に伝える
コース料理や小さな店では、来店後に食材を大きく変更できないことがあります。予約フォームに欄があれば原因食物と避ける必要のある範囲を具体的に伝え、返答が必要な点は来店前に確認しましょう。対応できないと先に分かれば、別の店を探す時間が取れます。日本のレストラン予約ガイドも参考にしてください。
日本語のアレルギーカードは、会話の入り口に
紙やスマートフォンで原因食物を書いたカードを用意すると、口頭だけより伝えやすくなります。消費者庁は食物アレルギー・コミュニケーションシートを公開しています。カードを見せたうえで、材料や調理器具の共用について店と相談します。重いアレルギーがある場合は自動翻訳だけに頼らず、避けるべき食材や交差接触について旅行前に整理しておきましょう。緊急時の薬を処方されている人は、携帯方法を主治医の指示に従って確認してください。
包装済み食品は日本語の表示を確認
コンビニやスーパーの包装済み加工食品には、原材料やアレルギー表示があります。一方、翻訳アプリによる読み取りを唯一の判断材料にしない方が安全です。必要に応じてメーカーの公式情報も確認し、分からない商品は避けましょう。日本の表示制度では2026年4月にカシューナッツが義務表示の対象に加わりました。最新の対象品目は消費者庁の案内で確認できます。
メニューにアレルギー表示がないことは、原因食物が入っていないという意味ではありません。国民生活センターの案内では、レストランで提供する料理などはアレルギー表示を省略できると説明されています。包装食品の表示と外食のメニューを同じ基準で読まず、材料と調理環境について店に確認してください。
滞在する街ごとに、事前に対応方針を確認できた店をいくつか保存しておくと、疲れた夜にゼロから探さずに済みます。「この料理なら大丈夫」と決めつけず、確認できたものを選ぶための余裕を旅程に残してください。
情報確認:2026年9月29日。出典:消費者庁「外食・中食での食物アレルギー」、同「食物アレルギー表示」、同「Food Labelling」。この記事は一般的な旅行準備の案内で、個別の医療判断に代わるものではありません。
写真:Maarten Heerlien / Wikimedia Commons(CC BY 2.0)、nakashi / Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)。厨房の写真は説明用で、その店舗のアレルギー対応を示すものではありません。