TORII日本の旅
MOVE|移動

箱根フリーパスは元が取れる?日帰り・1泊で迷わない買い方

箱根フリーパスが向いているのは、電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船を乗り継いで箱根を巡る旅。反対に、箱根湯本の宿へ行って温泉に入り、翌朝そのまま帰るなら、普通の切符の方が支出を抑えられることもあります。

森の中を走る赤い箱根登山電車

「箱根に行くから買う」ではなく、乗る区間を決めてから比較すると選びやすくなります。食事や温泉、美術館で過ごす時間を削ってまで、パスの元を取ろうとする必要はありません。

まずは新宿発か、小田原発か

大人の現行料金は次のとおりです。2日券も3日券も、連続する日程で使います。

出発駅 2日間 3日間
新宿 7,100円 7,500円
小田原 6,000円 6,400円

新宿発には、小田急線の発駅と小田原の間を往復1回できる乗車券が含まれます。ただし、ロマンスカーの特急料金は別払い。パスを持っているだけでは、ロマンスカーの指定席には乗れません。

東京駅からJRや新幹線で小田原へ入る旅なら、小田原発を比較の出発点に。その場合、東京と小田原の往復料金は別です。「新宿発の方が1,100円高い」という差額だけで、旅行全体の安さを決めないようにします。

まだ回る順番を決めていなければ、荷物を預けて芦ノ湖側から回る案も参考に、実際に乗る区間を書き出してみましょう。

乗り物を多く使う日ほど、比較しやすい

箱根湯本発の一周を計算すると、大人5,800円

次の各区間を一度ずつ乗り、ロープウェイや船では同じ道を往復しない例です。

  • 箱根湯本→強羅:登山電車460円。
  • 強羅→早雲山:ケーブルカー430円。
  • 早雲山→大涌谷経由→桃源台:ロープウェイ片道2,000円。
  • 桃源台→元箱根港:海賊船の普通船室1,700円。
  • 元箱根港→箱根湯本駅:箱根登山バスH路線1,210円。

合計5,800円で、小田原発2日券6,000円より200円安い計算です。ただし、この例は箱根湯本発着で、小田原〜箱根湯本の移動は含みません。一周の前後や翌日にも乗る区間があれば、その分を足して比較します。乗らない往復や特別船室の料金は加えていません。運賃確認日:2026年10月14日。電車・ケーブルカーの運賃表、ロープウェイ・船の運賃、H路線は公式経路検索で確認しました。

普通運賃では、ロープウェイの大人片道が2,000円、海賊船の桃源台と箱根町港・元箱根港の間が片道1,700円。この2つを片道ずつ使うと、合計3,700円です。小田原発2日券との差は2,300円なので、ここへ登山電車、ケーブルカー、対象バスなどの運賃を足して比べます。

一方、ロープウェイの往復は3,000円、海賊船の往復も3,000円。それぞれ往復する旅程なら、両方だけで6,000円になります。ただし、周遊ルートでは同じ区間を往復しないことも多いため、実際には乗らない復路の料金まで足さないのが計算のコツです。

箱根登山電車の車内と座席

箱根湯本から強羅、早雲山、大涌谷、桃源台へ抜けるなら、電車の車内で座れる時間も旅の一部。運賃だけでなく、移動の多さが自分のペースに合うかも考えておきたいところです。

パスで乗れるもの、別料金になるもの

フリーパスの乗り放題は、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船と、指定区間の箱根登山バス・小田急ハイウェイバス・東海バス、観光施設めぐりバスです。

  • 伊豆箱根バスは対象外。同じ行き先のバスでも、会社名が違えばパスで乗れない場合があります。
  • 芦ノ湖の船は箱根海賊船が対象。別の事業者が運航する箱根遊船とは切符が異なります。
  • 美術館など約70施設の特典は、原則として入場料などの割引。すべての入場料が無料になるわけではありません。
  • ロマンスカーの特急料金や海賊船の特別船室など、追加料金が必要なものは別に予算を取ります。

切符代以外も含めて比べたいときは、日帰り・一泊の箱根旅行予算へ。乗り物を増やすか、食事や宿に予算を回すかを整理できます。

日帰りでも2日券を買う?

フリーパスには1日券がないので、日帰りでも2日券との比較になります。箱根湯本で買い物と日帰り温泉を楽しむだけなら、使う交通機関は少なめ。大涌谷と芦ノ湖まで行くなら、各区間の運賃を公式の運賃検索で足してみてください。

1泊して翌日も対象交通を使う場合は、2日分をまとめて比較できます。2泊3日なら、2日券と3日券の差は大人400円。最終日の交通費まで入れて考えると判断が早くなります。

デジタル券を使うなら、購入後の利用開始操作と提示方法も出発前に。山の移動中に画面の出し方を探すより、駅で一度開いておく方がスムーズです。芦ノ湖の港と船の選び方も、旅程を組む前に読んでおくと不要な往復を減らせます。

情報確認日:2026年10月5日。

公式情報
写真クレジット